サンクトペテルブルグ室内合奏団 〜名曲でめぐる弦楽器の世界〜
本公演は2017年12月10日に開催しました。
ソロヴァイオリンの気品あふれる音色、アンサンブルの温かなハーモニー。
心地よい調べに耳を傾ける至福のひととき。魅力あふれる弦楽器の世界を名曲でたどる。
クリスマス/アヴェ・マリアでお馴染みのサンクトぺテルブルグ室内合奏団がお届けする本格派の室内楽コンサート。彼ら自慢のレパートリーから美しい弦楽アンサンブルの名曲をセレクト。今回は芥川也寸志の作品にも挑戦し、バロック音楽から古典派、ロマン派、現代へと時代を超えて愛される弦楽器の名曲を披露する。
バロック音楽からはバッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」。2つのソロヴァイオリンの掛け合いが見事な名曲で、短調でありながらも悲壮感はなく、テンポよく凛とした印象を与える。旋律×旋律で奏でられるポリフォニー音楽の構成の美しさを感じられるバロック時代の逸品だ。
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は古典派モーツァルトの楽曲の中で最も愛されている曲の1つであり、四楽章すべてが親しみのあるメロディーから成る。その天上から紡ぎ出されるような旋律とハーモニーの調和はまさに「天才」モーツァルト。そして芥川也寸志の「弦楽のための三楽章『トリプティーク』」。作家芥川龍之介の三男であり、戦後日本の作曲界を牽引した芥川也寸志。多くの弦楽ファンから愛されるこの曲は西洋的な中にも日本情緒があふれ、躍動感と生命力に満ちている。ロシアの作曲家に憧れを抱いた芥川也寸志の代表作をサンクトペテルブルグ室内合奏団が演奏する。度重なる来日を重ね、日本を愛する彼らによる芥川作品をお聴き逃しなく。
その他、ロマン派グリーグによる「ホルベアの時代より」、自国ロシアの作曲家チャイコフスキーの「エレジー」など、時代を超えて愛された弦楽器の魅力を詰め込んだ贅沢なプログラムをお楽しみください。
予定プログラム
J.S.バッハ | 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 |
モーツァルト | ディヴェルティメント ヘ長調 K.138 |
モーツァルト | アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調K.525 |
グリーグ | ホルベアの時代より Op.40 |
チャイコフスキー | エレジー (弦楽セレナーデ 第3楽章) |
芥川也寸志 | 弦楽のための三楽章「トリプティーク」 |
出演予定
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Ilya Ioffイリヤ・ヨーフ(コンサートマスター)
1984年から1990年までサンクトペテルブルグ高等音楽院で学ぶ。ソリストとして、またアンサンブルのメンバーとして、マルタ・アルゲリッチ、マリス・ヤンソンス、ユーリ・テミルカーノフら著名な音楽家とヨーロッパ各国やアメリカで共演。バッハからバーンスタインまでレパートリーは数多く、パガニーニ、モーツァルト、ブラームス、ドヴォルザーク、シュニトケなどの作品のCD録音もしている。現代のサンクトペテルブルグの作曲家の新作を初演し、サンクトペテルブルグ高等音楽院で教鞭も執るなど幅広く活躍している。現在サンクトペテルブルグ室内合奏団の芸術監督としても才能を発揮し、幅広い分野への積極的なアプローチでロシア、ヨーロッパ、アメリカの聴衆から好評を得ている。ミュンヘン国際音楽コンクール特別賞。イタリアのヴィオッティ国際音楽コンクール優勝。2002年ロシア功労芸術家の称号を授与される。
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St.Petersburg Chamber Ensemble Divertissementサンクトペテルブルグ室内合奏団
芸術の都サンクトペテルブルグで結成された室内合奏団。次代を担う才気あふれる若手演奏家が中心であり、その活動は多岐に渡っている。メンバーはクラシック、ジャズなど多彩なジャンルをレパートリーに持ち、他の楽団や歌手と様々な共演を行っている。同合奏団も古典音楽を中心に、映画音楽など幅広い音楽を演奏し、評論家からも好評を得ている。
公演日程
[ご注意とお願い]
- ●曲目、出演者は変更になる場合もございますが、お買い上げ頂きましたチケットのキャンセル及び変更はできませんのでご了承ください。
●会場内における飲食、喫煙はご遠慮ください。
●写真撮影、録画、録音等は一切禁止させて頂きます。
●開演後のご入場は制限させて頂く場合がございます。
●未就学児のご入場はご遠慮ください。
12/10(日) 15:00開演 (14:30開場) |
会場 | 東京オペラシティ コンサートホール | 発売日6/30 |
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席種 | 全席指定 4,500円 | ||
情報 |