華麗なるロシア音楽 キエフ国立交響楽団
本公演は2014年11月8日から2014年11月16日まで開催しました。
名門オーケストラで聴く!ラフマニノフ2大協奏曲を一度に聴く贅沢。
滔々と流れる大河を思わせるメロディー、激情と繊細さが織りなす情動の発露̶̶ ロシアの作曲家ラフマニノフ、聴くものの心を瞬く間に引き込むその世界は、人並み外れた大きな手から生み出された。左手を開くと12度(1オクターブと4音)の音程を押さえることができたというのだから驚きだ。しかも指の関節が柔らかであった。この「神の手」を使って作品を書けばどうなるか?恐るべき音が聞こえてくるはずだ。そして次々と舞い降りてくる美しい楽想。彼のピアノ協奏曲第2番、第3番はそのすべての「結晶」と言っていい。
技巧ばかりか情緒においても完璧な2つの作品は、映像作家にも強いインスピレーションを与えた。恋情と別離を描いた1945年の映画『逢びき』は冒頭から全編にわたってラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が流れる。切ない余韻を残すこの映画はラフマニノフの傑作があってこそ名作として記憶されることになった。また、実在のピアニストを主人公に厳格で過剰とも思える父の愛が描かれた映画『シャイン』(1997年アカデミー賞主演男優賞受賞作)では、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番が物語のキーワードとして使用された。ピアノ教授が「第3番は大曲だ。正気の沙汰ではない」と言い、コンクールに臨む主人公は「では、正気でなければいいのですね?」と返す。この対話に第3番の魅力が表現されている。
今回の公演で演奏するピアニスト、ウラジーミル・ミシュクは卓越した音楽性で数々の国際コンクール受賞歴を誇り、着実に巨匠への道を歩んでいるピアニスト。ラフマニノフはピアノを「歌う楽器」に仕立て上げたが、ミシュクが作り出す演奏もまさにそれで、私たちを音楽に引きずり込む。この名ピアニストが一晩で第2番と第3番を演奏するのだから期待が高まる。さらに、東欧随一の実力を誇る「キエフ国立交響楽団」が全体を包み込む。15年以上もこのオーケストラを率いている芸術監督シレンコが作り出す音楽は抑揚とリズムの強弱が明快で、迫力ある音量を引き出してロシア系音楽の物語性を見事に描き出す。名曲ながら演奏機会の少ないウクライナ生まれのロシア人作曲家プロコフィエフの「古典交響曲」が聴けるのもこの演奏会をよりいっそう魅力的にしている。
予定プログラム
Aプログラム
プロコフィエフ 交響曲第1番「古典交響曲」
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番
Bプログラム
ボロディン 歌劇「イーゴリ公」序曲
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
チャイコフスキー 交響曲第5番
Cプログラム
ボロディン 歌劇「イーゴリ公」序曲
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番
チャイコフスキー 交響曲第4番
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
※上演プログラム・出演者は変更になる場合がございますことご了承下さい。
出演予定
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©Christine Schneider
ヴォロディーミル・シレンコ(指揮) Volodymyr Sirenko
1960年、ウクライナ生まれ。キエフ音楽院でアリン・ブラセンコ教授の下で指揮を学び、卒業の翌年にはプラハで開催された国際指揮者コンクールのファイナリストに選出されるなど、若い頃から高い才能が評価されていた。
1991年にキエフ国立交響楽団の指揮者に抜擢され、芸術監督及び首席指揮者として活躍。2001年にはウクライナで最高権威の賞である「国際シェフチェンコ賞」を授けられた。
共演したオーケストラには、モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー管弦楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ロシア国立交響楽団、ブルックリン・フィルハーモニック、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団などがある。 -
©Christine Schneider
ウラジーミル・ミシュク(ピアノ) Vladimir Mischouk
サンクトペテルブルグ生まれ。幼い頃より才能を発揮し、7歳で数々の名ピアニストを輩出したサンクトペテルブルグ音楽学校のV.クンデ教授に師事。レニングラード音楽院に進み、在学中に「全ロシアピアノコンクール」で見事に優勝を飾る。
さらにロシア作品の最優秀演奏者に対して贈られる、音楽家協会賞も受賞。卒業後フィンランド、スペインに留学する。1990年には、4年に一度開催される世界的なコンクール「第9回チャイコフスキー国際コンクール」で第2位に輝き、国際的に注目された。その実力とハンサムな容姿で人気を博したミシュクは、フランス、イギリス、ドイツ、イタリアほかヨーロッパ各地、南米、日本などでコンサートツアーを行っている。その他、教育活動や国際音楽祭の芸術監督、コンクールの審査員、CDの録音など精力的に活動をしている。 -
The National Symphony Orchestra of Ukraineキエフ国立交響楽団
キエフ国立交響楽団は、1918年、旧ソ連の政府によって設立。初代指揮者には、チャイコフスキーと個人的な親交があった作曲家オレクサンドル・ホリライが任命された。1937年には、旧ソ連の卓越した音楽指導者であるナタン・ラフリンが音楽監督を務めた。
これまでにストコフスキー、ザンデルリンク、ムラヴィンスキー、コンドラシン、スヴェトラーノフ、ロジェストヴェンスキーなどといった著名な指揮者と共演。さらに、リヒテル、ロストロポーヴィチ、ギレリス、コーガン、クレーメルなどの一流ソリストを迎え、世界各国で公演を行い、作曲家ドミトリー・ショスタコーヴィチをして「このオーケストラはどこにでもいるような団体とは異なる。楽団の調和が素晴らしく、楽団員の演奏は非常に美しく世界でも類を見ない」と言わしめた。
1993年からのCD録音は80枚を超え、世界から絶賛を浴びている。
公演日程/上演演目
[ご注意とお願い]
- ●会場内における飲食、喫煙はご遠慮下さい。
- ●写真撮影、録画、録音等は禁止させて頂きます。
- ●未就学児のご入場はご遠慮ください。
- ●開演後のご入場は制限させて頂く場合がございます。
- ●出演者等は変更になる場合がございます。予めご了承ください。
11/15(土) 14:00開演 (13:30開場) |
会場 | 東京オペラシティ コンサートホール | 発売日7/18 |
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演目 | プログラムA | ||
席種 |
S席 8,000円 A席 6,500円 B席 5,000円 P席 4,000円 |
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情報 |
11/16(日) 13:30開演 (13:00開場) |
会場 | 横浜みなとみらいホール | 発売日7/18 |
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演目 | プログラムB | ||
席種 |
S席 8,000円 A席 6,500円 B席 5,000円 P席 4,000円 |
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情報 |
※マーク:メッセージカードを付ける事が可能。
日時 | 公演会場/地域 | 問い合わせ先 | 発売日 |
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11/8(土) 14:00開演 |
ザ・シンフォニーホール (大阪府) プログラムC |
ABCチケットインフォメーション 06-6453-6000 |
5/25 |
11/9(日) 14:00開演 |
岡山シンフォニーホール (岡山県) プログラムB |
岡山音協 086-224-6066 |
6/20 |
11/11(火) 19:00開演 |
武蔵野市民文化会館 (東京都) プログラムC |
武蔵野文化事業団 0422-54-2011 |
7/18 |
11/13(木) 18:30開演 |
ホクト文化ホール 大ホール (長野県) プログラムB |
オフィス・マユ 026-226-1001 |
7/18 |
11/14(金) 18:30開演 |
りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 (新潟県) プログラムB |
新潟日報社企画事業部 025-385-7470 |
7/18 |
11/15(土) 14:00開演 |
東京オペラシティ コンサートホール (東京都) プログラムA |
050-3776-6184 |
7/18 |
11/16(日) 13:30開演 |
横浜みなとみらいホール (神奈川県) プログラムB |
神奈川芸術協会 045-453-5080 |
7/18 |