日本舞踊の可能性 Vol.1 「展覧会の絵」
本公演は2018年8月10日に開催しました。
ムソルグスキーのピアノ組曲「展覧会の絵」を舞踊化。藤間蘭黄がムソルグスキー
その親友ガルトマンをバレエ・ダンサー寺田宜弘が演じる。
演奏は木曽真奈美のピアノ。歌舞伎舞踊「鷺娘」は映像とのコラボレーション。
●キエフで絶賛された『展覧会の絵』。堂々の凱旋公演
名曲『展覧会の絵』の終曲「キエフの大門」の舞台は、キエフ市内の「黄金の門」である。2017年5月、観光名所でもあるその場所で、舞踊版『展覧会の絵』が、ピアノの生演奏で世界初演された。
日本舞踊家、藤間蘭黄がムソルグスキー、画家ガルトマンをバレエ・ダンサー寺田宜弘が演じた。孤独な二人は、互いを理解しあい強い友情で結ばれる。しかし、画家が急死。ムソルグスキーは悲嘆する。そこに画家の魂が寄り添い、やがてムソルグスキーは苦しみを乗り越える。「二度と会えない友人への切ないほどの愛情と、永遠に消えることのない魂の絆を描いたもの」と曲を解釈するピアニスト木曽真奈美の演奏が荘厳に鳴り響く。
終演後、観客は総立ち。「天国にいる大切な人のことが思い出された」と涙する人も。翌日は、野外会場で上演。2018年にはウクライナ国立歌劇場でのガラ公演にも招かれた。今回が、初の東京公演となる。
●藤間蘭黄が、祖母藤子・母蘭景と奇跡の三代共演する『鷺娘』
白鷺の化身である美しい娘が白無垢で登場し、一転して町娘となり、恋心を可憐に踊る。さらに傘を手に艶やかさを披露するが、最後には地獄で恋の責め苦にあう。女形舞踊の人気作品の大きな見どころである、豪華な衣裳の変化を映像で描きつつ、「着物と袴」というシンプルな素踊りで、日本舞踊の醍醐味を感じさせる。舞踊の聖地、インドで昨年初演された。東京では初披露。
予定プログラム
日本舞踊×バレエ &ピアノ 「展覧会の絵」 ~ムソルグスキーが親友に捧げたレクイエム~ ムソルグスキー作曲 日本舞踊 &映像 「鷺娘」 (さぎむすめ) |
出演予定
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藤間蘭黄Rankoh Fujima (日本舞踊家)
江戸時代から続く日本舞踊の家に生まれ5歳から祖母・藤間藤子(重要無形文化財保持者)、母・蘭景より踊りの手ほどきを受ける。6歳で初舞台。16歳で藤間流名取となり、長唄、能楽、囃子、茶道の研鑽も積む。
曽祖母や祖母から伝わる古典の継承とともに、ゲーテの「ファウスト」を一人で演じる『禍神』、オペラ「セビリアの理髪師」の舞台を江戸に移した『徒用心』など創作作品も積極的に発表している。2015年には世界的ダンサーのファルフ・ルジマトフ、ロシアの国立バレエ団の芸術監督である岩田守弘との『信長-NOBUNAGA-』を世界初演。国内外の公演活動を精力的に行いながら、初心者から師範まで幅広く指導している。
2015年芸術選奨文部科学大臣賞受賞、2016年文化庁文化交流使。
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寺田宜弘Nobuhiro Terada (ウクライナ国民芸術家、ダンサー)
バレエ教師の両親のもと京都に生まれる。11歳で単身キエフに渡り、日本人初の旧ソ連の国費留学生としてキエフ国立バレエ学校で学ぶ。8年間の正規過程を履修して1995年に卒業し、キエフ・バレエ(ウクライナ国立バレエ)に入団。ソリストとして活躍するとともに、ウクライナ・アカデミー大学芸術学部教育学科で学び1999年に卒業。2012年、キエフ国立バレエ学校芸術監督に就任。
2002年ロシア正教会より聖スタニスラフ勲章を受賞。ウクライナ国民芸術家。
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木曽真奈美Manami Kiso (ピアニスト)
東京芸術大学卒業。同大学院修了。14歳で名古屋フィルハーモニー交響楽団と共演し、16歳でアメリカ演奏旅行。モスクワ音楽院での国際サマースクールを最優秀の成績で修了。国内外の有名オーケストラや指揮者と多数共演。
ムソルグスキーの生誕地や墓地を訪れ、自筆譜やモチーフとなった絵を探るなど、探求し続ける『展覧会の絵』の演奏は高い評価を受けている。
公演日程
[ご注意とお願い]
- ●曲目、出演者は変更になる場合もございますが、お買い上げいただきましたチケットのキャンセル及び変更はできませんのでご了承ください。
●会場内における飲食、喫煙はご遠慮ください。
●写真撮影、録画、録音等は禁止させていただきます。
●開演後のご入場は制限させていただく場合がございます。
●未就学児のご入場はご遠慮ください。
8/10(金) 14:00開演 (13:30開場) |
会場 | 浅草公会堂 | 発売日6/15 |
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席種 |
S席 8,000円(1階席) A席 5,000円(2階席) ※光藍社でのB席の取り扱いはございません。 |
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情報 |