バレエダンサーの幼少期って?ウクライナ国立バレエのダンサーにインタビュー!

2022年12月17日より、日本ツアーを開催するウクライナ国立バレエ。今回は、明るく楽しい人気演目「ドン・キホーテ」を全国9都市で公演予定。また本公演では、素晴らしい芸術を是非お子様にもご覧いただきたいという思いから、文化庁子供文化芸術活動支援事業の一部で小学生~18歳のお子様を対象とした「子供無料チケット」のお申し込みを受け付けています。この機会にぜひ、お子様と一緒に劇場に足を運ばれてみてはいかがでしょうか?


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そこで今回は、日本公演に出演予定のダンサー4名に子ども時代についてインタビューしてみました。普段舞台で見る彼らからは想像できない意外な一面も?!可愛らしい幼少期のお写真と併せてご覧ください!

オリガ・ゴリッツァ【円熟味を増すベテランプリンシパル】

まずは、ウクライナ功労芸術家の称号をもつ、ベテランのオリガ・ゴリッツァにお話を伺いました。

Q. バレエを始めたのはいつですか?
A. 5歳の時、母がバレエ教室に連れて行ってくれたことをきっかけにバレエを始めました。

Q. はじめはどんな生徒でしたか?
A. はじめ、私はバレエがそこまで好きではありませんでした。退屈で、バーで動くのが難しかったのです。柔軟も痛いし・・・。

Q. 初めて観たバレエ作品は何でしたか?
A. 初めて観たバレエはジゼルでした。観るまでは、バーでの動きは何のためにやっているのかを分かっていませんでしたが、ジゼルを観た後、お稽古の内容すべてに新しい意味を感じました。

Q. プロになろうと思ったのはいつ?きっかけは何かありましたか?
A. バレエ教室に通った後は、7歳でヴァースキー・アンサンブルという学校に入りました。この学校はウクライナの民族舞踊の学校です。そこではクラシックバレエのレッスンもやっていて、私はクラシックがとても好きでした。先生は私がクラシックに向いているといい、母が今度はバレエ学校に連れて行ってくれました。そして、バレエが大好きになり、プロになろうと思いました。

Q. ドン・キホーテを観に来る日本の子供達へメッセージをお願いします!
A. ドン・キホーテは素晴らしい作品です。エネルギーと喜びたっぷりで、バレエダンサーの演技力やテクニックが光る作品です。観客の皆様が公演を楽しんでくださり、前向きな気持ちになってくれるといいなと思います!


ニキータ・スハルコフ【バレエを始めたきっかけが意外?】

日本で何度も主演を重ね、すっかりおなじみのスハルコフ。今では劇場を引っ張っていく存在でもある彼はどのような少年だったのでしょうか?

Q.バレエを始めたきっかけは何かありましたか?
A.私は小さい頃に背骨が曲がっていて、水泳かバレエをやるようにと言われて、それでバレエを始めました。

Q. 子供のころに観たバレエで印象的だった作品はありますか?
A. 最も感銘を受けたバレエは「スパルタクス」です。なぜなら多くのクラシック作品とは違い、男性の踊りが多かったからです。

Q. プロになろうと思ったきっかけは何かありましたか
A. プロになるきっかけを与えてくれたのは、私のバレエの先生であるツブルスキーさんです。自分自身も私の家族でさえも、バレエの才能はないと思っていたのですが、私の才能を見出してくれ、バレエのプロを目指すように家族を説得してくれました。

Q. ドン・キホーテを観に来る日本の子供達へメッセージをお願いします!
A. 「ドン・キホーテ」は子供にピッタリのバレエです!楽しく、カラフルでダイナミック。面白いキャラクターや明るい音楽。この作品では退屈しないでしょう!


アレクサンドラ・パンチェンコ【天使すぎると注目の若手ソリスト】

バレエ学校時代から、主役に抜擢され、日本でも注目を集める期待の若手ソリストであるパンチェンコにお話を伺いました!

Q.なぜバレエを始めたのですか?
A.子供のころから、とても活発でどこでも踊っていました。ある日、両親とともに劇場の近くを歩いていると、道で美しいチュチュを身に着けたバレリーナを見つけました。私は彼女のキラキラしたチュチュがとても気に入り、ためらいなく彼女の後を追いました。そしてバレエスタジオに入り、私のバレエ人生が始まりました。

Q.はじめはどんな生徒でしたか?
A.バレエ学校に入ったときは一番下のクラスで、よく𠮟られていました。辞めてほしいとさえも思われていました。とてもつらいことでしたが、いつかソロを踊りたいと本気で思っていたので、母の支えのおかげもあり毎日上手になろうと、練習を続けることができました。

Q.初めて観たバレエ作品は何でしたか?
A.「おやゆび姫」です。とても幼いころでしたが、お伽話の世界に入り込むのが大好きでした。最も印象に残っているのが、バレリーナに触れたとき、彼女が本当に生きているのだ!と実感したときです。

Q.プロになろうと思ったのはいつ?きっかけは何かありましたか?
A.9歳の時に、プロになろうと決めました。バレエなしでは生きていけないと思ったからです。ただ、父は私が物理や数学に取り組んでいるのをみて、バレエを職業にしたいと真剣に考えていないだろうと思っていたようです。

Q.ドン・キホーテを観に来る日本の子供達へメッセージをお願いします!
A.日本の子どもたちへ、絶対にあきらめないで夢に向かって努力し続けてください!


ヤン・ヴァーニャ【実はとても勤勉家】

長身で安定した踊りが特徴のヤン・ヴァーニャ。少年時代はどんな子供だったのでしょうか?

Q. いつ頃バレエをはじめましたか?
A. 4歳のころです。

Q.はじめはどんな生徒でしたか?
A.はじめはプロのバレエダンサーになるなんて思ってもみませんでした。ただ、勉強には熱心で歴史から数学、国語まですべての教科が好きでした。

Q.初めて観たバレエ作品は何でしたか?                                                                                        
A.どのバレエを初めて観たかは覚えていませんが、どちらかというとモダンダンスよりもクラシックバレエに感銘を受けていました。最も好きなのは、アドルフ・アダンのロマンティックバレエ「ジゼル」です。

Q.ドン・キホーテを観に来る日本の子供達へメッセージをお願いします!
A.日本の子どもたちへ、絶対にあきらめないで夢に向かって努力し続けてください!
私たちの公演に日本の子どもたちが来てくれるのは、本当にうれしいです。私たちの芸術的な踊りや演技を届けられるよう、ベストを尽くします。
あなたたち、子どもは人類にとっての未来です。すべてはあなたたちに委ねられています。世界はあなたたちが作るものなのです!自由や民主主義に感謝してください、なぜなら地球のすべての子どもたちが劇場に行けるわけではないのだから。



ヨーロッパの名門バレエ団で活躍中のダンサーが出演し、夢の競演を果たします!

■「親子で楽しむ夏休みバレエまつり ヨーロッパ名門バレエ団のソリストたち」
【公演期間】2024年8月3日~8月4日
【開催地】東京

■「バレエの妖精とプリンセス ヨーロッパ名門バレエ団のソリストたち」
【公演期間】2024年7月26日~8月12日
【開催地】神奈川、群馬、愛知、大阪、宮城、秋田 ほか

その他の公演情報

■ ジョージア国立バレエ「くるみ割り人形」
【公演期間】2024年12月開催予定
※詳細は2024年7月発表予定