ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)

ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)

2023年12月-2024年1月開催

ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)来日公演の魅力

積み上げられたブランド力
ウクライナ国立バレエは旧ソ連3大バレエカンパニーのひとつ
150余年もの歴史と伝統が息づくウクライナ国立バレエは、ウクライナの首都キエフで育まれてきた国唯一の国立劇場のバレエ団です。モスクワのボリショイ劇場、サンクトペテルブルグのマリインスキー劇場(当時はキーロフ)劇場と共に世界を席巻してきた”旧ソ連邦バレエの至宝”とうたわれています。芸術を愛し芸術家を育むこの国では、バレエ界で活躍しているスヴェトラーナ・ザハーロワ、レオニード・サラファーノフ、デニス・マトヴィエンコ、アリーナ・コジョカル、セルゲイ・ポルーニン、さらにウラジーミル・マラーホフやアレクセイ・ラトマンスキーらもこの地から羽たいており、現在でも難関とされているキエフ国立バレエ学校から優秀な卒業生のみを受け入れ、高い芸術レベルを維持しています。ウクライナ国立バレエは来日公演を重ね、様々な都市で公演を開催してきたことから、近年日本でも高い知名度を誇ります。ロシア・バレエ(旧ソ連)の伝統を保ちつつ、美しいスタイルと抜群のテクニック、ダイナミックで迫力ある舞台が魅力とされているバレエ団です。

劇場引っ越し公演
総力で魅せる“全幕”古典バレエ

今回の来日公演は、バレエダンサー、舞台スタッフ、運営スタッフ、そしてオーケストラもウクライナのキエフより来日する、いわゆる“劇場引っ越し公演”です。もちろん舞台装置や衣装、楽器なども、キエフより輸送しますので、現地に行かなくても、日本で本場のバレエ公演が観ることができるのが大きな特徴です。
また、今回上演する”全幕作品”は踊り、音楽、舞台美術、物語が一緒になった、総合芸術としてのバレエを楽しむことができ、舞台の世界観に入り込みやすく、バレエを見たことがない方でも映画を観るかのように楽しむことができます。また、劇場で観る舞台は格別で、ダンサー、オーケストラ、舞台スタッフが産み出す“生のバレエ”は観る人に大きな感動を届けます。

地方バレエ公演の重要性
ハイクオリティーな舞台芸術鑑賞体験を地域のみなさまに

全国に広がる約5,000のバレエ教室には、約40万人もの生徒様がおり、日本各地では数々のコンクールが開催され、昨今では受賞者の多くは世界各国のバレエ団で活躍しています。世界的にみても日本のバレエ文化は大きく発展していると言えます。しかしながら、海外の優れたバレエ団の公演は、大都市のみで公演が実施されることが多く、地方都市では鑑賞する機会がほとんど無いのが現状です。光藍社では日本全国でバレエを鑑賞する機会を提供したいという思いから、これまで数々の海外バレエ公演を日本各地で開催してきました。より多くの方が海外の質の高い芸術文化に触れ、地域の文化活動のさらなる充実に貢献できるよう努めております。

劇場の看板ダンサーが出演
人気実力派ソリストが来日!
主役は劇場の看板として活躍するダンサーが来日公演でもその実力を見せてくれます。

アンナ・ムロムツェワ
華やかな美貌と抜群のスタイルを駆使した優雅な踊りで絶賛されているダンサー。ダンスマガジンの表紙を皮切りに、インスタグラムでもフォロワーの数は3.9万人(22年4月時点)を誇るいま大人気バレリーナ!

ユリア・モスカレンコ
劇場の看板を背負うバレエダンサーのひとりで、近年バレエファンに注目されている若手ダンサー。どんな役もこなす演技力が高く評価されている。

ニキータ・スハルコフ
日々の鍛錬から得た美しい脚のラインとエレガントな踊り。近年飛躍を遂げ、キエフ・バレエの新時代を背負うダンサーとして活躍している旬のダンサー。

アレクセイ・チュチュニク
マリインスキー・バレエ、ノヴォシビルスク・バレエで活躍し、力をつけて帰ってきたウクライナの貴公子!華やかな容姿と端正な踊りから、観るものを物語の中へ引き込ませてくれる。

ウクライナ国立バレエ「白鳥の湖」のプロダクションについて

(全3幕)
作曲:P. チャイコフスキー 
台本:V. ベギチェフ、V. ゲリツェル 
原振付:M. プティパ、L. イワノフ、F. ロプホフ 
振付・演出:V. コフトゥン 
舞台美術:M. レヴィーツカ

■作品の背景
 ピョートル・チャイコフスキーの3大バレエの中で最も有名な、そしてバレエの代名詞として広く愛されている「白鳥の湖」が初演されたのは、今から170年前の1877年のモスクワ劇場です。当時同劇場のバレエマスターを務めていたジュリアス・ライジンガーが振り付けましたが、踊りと音楽が不一致だと批判を浴び、すぐにレパートリーから消えてしまいました。
 1892年、チャイコフスキーはマリウス・プティパと共に「白鳥の湖」の復活上演を目指すこととなりました。この時70歳を超えていたプティパは、弟子のレフ・イワノフと振付を分担し、1895年に現在上演されている形の「白鳥の湖」が上演されました。第1幕2場の湖のシーンはこの時にできました。

■キエフにおける「白鳥の湖」の歴史
 キエフにおける「白鳥の湖」の歴史は、1920年代に始まります。1867年に国立劇場は設立されましたが、バレエ団が設立されたのは1926年で、その年に芸術監督としてキエフに招聘されたレオニード・ジューコフがキエフの舞台で初めて「白鳥の湖」を上演しました。
 その後1937年には主席バレエマスターであったガリーナ・ベレーゾワが、師であるアグリッピナ・ワガノワ教授から受け継いだ経験を元に振付を改訂しました。1945年にはロシア人民芸術家のフョードル・ロプホフがバレエの幻想的な要素に着目し、ジークフリートとオデットの真実の愛の物語を魔法のおとぎ話に改訂しました。長い間パントマイムのようだと論じられてきたジークフリートとロットバルトのやりとりが踊りによって深められました。

■ウクライナ国立バレエの「白鳥の湖」の特徴
 その後数回振付や演出の改訂が行われましたが、1986年ワレーリー・コフトゥンによって上演された「白鳥の湖」が現在でも上演されているバージョンになります。ウクライナ国立バレエが披露する本作品は、オデット/オディールと王子の心の世界の奥深くまで突き詰めていく、感動的でロマンティックなドラマが繰り広げられています。また、第1幕2場の湖のシーンでは、ロシアスタイルを受け継ぐ一糸乱れぬコールドの美しい踊りや、第2幕の宮殿の大広間で繰り広げられる各国の踊りは、洗練された見応えたっぷりの踊りが見どころになります。美しいロシアスタイルを受け継ぐウクライナ国立バレエならではの舞台をお楽しみください。

ウクライナ国立バレエ「くるみ割り人形」のプロダクションについて

(全2幕)
作曲:P. チャイコフスキー 
台本:M. プティパ(E. ホフマンの童話に基づく)
原振付:M. プティパ、L. イワノフ 
振付・演出:V. コフトゥン 
音楽監督:A. ヴラセンコ 
舞台美術:M. レヴィーツカ

■作品の背景
 E. ホフマンの童話『くるみ割り人形と鼠の王さま』を題材にした、ピョートル・チャイコフスキー作曲のバレエ『くるみ割り人形』は、1892年12月6日マリインスキー劇場で初演されました。マリウス・プティパが台本を作成し、振付も担当するはずでしたが、製作段階で重い病気を患い、弟子のレフ・イワノフが引き継ぐこととなりました。他者の台本に沿って振付は困難を伴いましたが、初演は成功し、ロシア国内に留まらず、国外にまでも『くるみ割り人形』は広まっていきました。

■ソ連、キエフにおける「くるみ割り人形」の歴史
 当時の物語では、クリスマスイブに少女クララがくるみ割り人形に案内されて「お菓子の国」を訪れ、パーティーをながめるというものでした。しかし、これには1幕と2幕の一貫性に欠けていると指摘され、1934年レニングラードの舞台でワシリー・ワイノーネンによって、新しい演出が生まれました。それは、クララ自身の内面的な成長を物語るもので、思春期の少女が愛に目覚めてゆく過程をクリスマスイブの夢として提示するというものでした。現在でもこの新しいテーマが基礎になっており、ウクライナ国立バレエでもこのあらすじを取り入れています。
 キエフの劇場で『くるみ割り人形』は、幾度にも渡って改訂演出が繰り返されました。現在上演されている『くるみ割り人形』は、ソ連邦人民芸術家ワレーリー・コフトゥンの振付、ウクライナ共和国人民芸術家のアリン・ヴラセンコの音楽監修によります。その演出は、主人公である少女クララの美しく清らかなる心や、すべてに打ち勝つ大きな愛、善意と幸運が勝利する平和をもたらす明るい夢を、叙情的かつロマンティックに表現しようとしています。

■日本における「くるみ割り人形」
 日本における『くるみ割り人形』は戦後まもなく日本のバレエ団が定期的に12月に公演するようになり、定着化してきました。現在ではクリスマスシーズンに街を歩けばチャイコフスキー作曲の『くるみ割り人形』が聞こえてきます。本作品は日本人に最も親しまれているバレエ作品であり、様々な人形が登場したり、華やかな踊りが散りばめられているため、子供が見ても飽きずに楽しめるバレエ作品です。さらに、世界各国からバレエ団が来日公演を行う日本でも、このクリスマスシーズンに来日するバレエ団はあまりいません。クリスマスの風物詩である『くるみ割り人形』を、本格派バレエ団で楽しめる公演になっております。

2019-20年ツアーの観客動員数

*は録音音源使用公演

お客様の声

●バレエ団のレベルも高くとても感動しました。(50代/男性)

●以前、別の団体の「くるみ割り人形」を鑑賞しましたが、こちらの方が断然素晴らしかったです。一人一人の技術はもちろん、表現力もしっかり
持っていて、ファンタジーが伝わってきました。(30代/女性)

●毎年、この時期にキエフ・バレエを観るのを楽しみにさせていただいております。今回の「くるみ割り人形」の公演をもって、チャイコフスキーの3大バレエを観終えることが出来たのですが、昨年の「白鳥の湖」も含め、そのうちの2つがキエフ・バレエでの鑑賞と中々深い縁かあるようです。今回も言うまでもなく素晴らしい公演(演奏)となり、チャイコフスキーの世界を存分に楽しむことが出来ました。次の公演も期待です。(20代/男性)

●劇場のオケ付の公演は少なくなってきているので、とても素晴らしいと思います。ゲスト目当てでしたが、キエフのダンサーにもよい印象をうけたので、演目やゲストによってはまた観たいです。(50代/女性)

●何より、今回の公演が開催された事自体、嬉しい事でした。なかなか秋田ではバレエ鑑賞の機会が無いなかで、また日本のバレエ団ですら公演開催がない場所でクリスマスにくるみ割り人形という演目が観られました。(40代/女性)

●アンナさんの日本初のオデット、オディール、期待以上の出来で、とても感動しました。バレエが苦手な夫も主役の美しさに魅了されたそうです。アンナさんは2年前の浜松公演で知り、ファンになりました。今回も複数の公演に行きましたが、家の近くでも公演があり良かったです。来年もよろしくお願いします。(20代/女性)

海外の本格的バレエを東京だけでなく、様々な地域で上演することで、
海外バレエ団による公演が少ない地域の方に、特にご好評いただいております。

公演概要

公 演 名:ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)
来日予定期間:2023年12月21日~2024年1月15日
出演者(予定):アンナ・ムロムツェワ、ユリア・モスカレンコ、オレシア・シャイターノワ、デニス・ニェダク、ニキータ・スハルコフ 他
指揮者(予定):ミコラ・ジャジューラ、オレクシィ・バクラン
演奏:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

「白鳥の湖」(全3幕)
公演時間:約2時間50分(第1幕70分/休憩20分/第2幕40分/休憩20分/第3幕20分)
公演出演人数:ダンサー約70名/オーケストラ約60名

「くるみ割り人形」(全2幕)
公演時間:約2時間(第1幕50分/休憩20分/第2幕50分)
公演出演人数:ダンサー約70名/オーケストラ約60名

公演料:850万円~1,400万円(税別)
※公演買い取り以外にも公演開催に掛かる費用を一部負担などでの協力主催公演などの例もあります。お気軽にご相談ください。
※オーケストラの生演奏による公演と、音源を使用する公演で料金が変わりますので、ご相談ください。