アティチュード(attitude/仏)
(アティテュード、アチチュードなどの表記もある)
バレエの最も有名なポーズの一つで、「片脚を軸に立ち、もう一方の脚は膝を曲げて体の前方または後方に持ち上げる形」がアティチュードの定義となります。
アティチュードとは、フランス語で態度、様子、姿勢などを意味しています。
●作品を通してみるアティチュードの種類
アティチュードには、体の方向と脚の位置の組み合わせにより、色々な種類があり、身体のラインや腕の位置などによっても印象が変わります。また、バランスをとる際や跳躍・回転で用いられることもあります。アティチュードは、クラシック・バレエにおける美しい姿勢とされ、作品の重要な場面でよく使用されます。
■アティチュード・ドゥヴァン
※ドゥヴァンとは…「前方」を意味します。
例)「ドン・キホーテ」第2幕より夢の場/キューピット
写真:カテリーナ・チュピナ
■アティチュード・デリエール
※デリエールとは…「後方」を意味します。
例)「白鳥の湖」より/オデット(左)・オディール(右)
写真:スヴェトラーナ・ザハーロワ
■アティチュード・プロムナード
※プロムナード…「散歩」の意味で、ポーズを保ったままゆっくりと回ること
例)「眠りの森の美女」第1幕よりローズ・アダージョ/オーロラ姫
写真:アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ
知っているようで、改めて聞かれるとよく分かっていないバレエの用語。本格的にバレエを習った事が無くても、基本的な言葉の意味や成り立ちなどを知っていると、より鑑賞が楽しめるようになります。ここでは、よく使われているバレエに関する言葉を簡単に説明しています。