四季 〜サンクトペテルブルグ室内合奏団〜
本公演は2014年12月6日に開催しました。
「音楽」が目の前に色彩感豊かな「情景」を描き出す。
ロシアの名アンサンブルが織りなす、ふたつの『四季』。
思わず画集を開いてみたくなるような、音楽の季節風景画。
若葉が匂いたち、小鳥が一斉にさえずり始める春。自然の生命力が溢れる夏。収穫と祭り、笑顔に包まれた実りの秋。そして、冬。純白の雪が降る中、人々は家の暖炉のまわりで談笑している。
ヴィヴァルディはヴェネツィアから中欧にかけての「四季」をソネット(ヨーロッパの定型詩)に、チャイコフスキーはロシア・ペテルブルクの「四季」をプーシキンやネクラーソフなど詩人の作品にイメージをふくらませ、作曲した。
サンクトペテルブルグ室内管弦楽団のファンからは「彼らの演奏でフルバージョンの作品を聴いてみたい」という要望がかねてからあり、今冬は1日限りの特別演奏会が企画されることになった。恒例のクリスマスコンサートでは毎回、ヴィヴァルディの『四季』から「冬」のみが演奏されてきたが、この演奏会では全曲が披露される。この名アンサンブルが「春」「夏」「秋」をどのように描くか楽しみだ。
そして、彼らが選んだもう一つの柱は、心の底から愛情をもって演奏してきたチャイコフスキー。1月「炉端にて」から12月「クリスマス」まで全12曲からなる愛すべき作品『四季』の全曲演奏だ。オリジナルはピアノのための曲集だが、今回はアンサンブル版での演奏。ピアノでは一曲一曲の愛らしさが伝わってくるが、アンサンブルになるとよりカラフルに、そしてよりダイナミックに四季を彩る風景が目の前に広がることだろう。
快活さとメリハリの効いた表情が私たちを引きつけるヴィヴァルディの『四季』。一つひとつの小品がまるで絵本の見開きページを思わせるチャイコフスキーの『四季』。1年の終わりにふさわしい、幸せな気分にひたれるコンサートだ。
予定プログラム
A.ヴィヴァルディ | ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意への試み」Op.8より 「四季」(春・夏・秋・冬) |
P.I.チャイコフスキー | 「四季」 12の性格的描写 Op.37bis(弦楽合奏版) |
出演予定
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IlyaIoffイリヤ・ヨーフ(コンサートマスター)
サンクトペテルブルグ高等音楽院卒業。アルゲリッチ、ヤンソンス、テミルカーノフら著名な音楽家とヨーロッパ各国やアメリカで共演。
レパートリーは数多く、パガニーニ、モーツァルト、ブラームスなどの作品のCD録音もしている。現代曲の新作初演や、サンクトペテルブルグ高等音楽院で教鞭も執るなど幅広く活躍。サンクトペテルブルグ室内弦楽合奏団の芸術監督としても才能を発揮し、幅広い分野への積極的なアプローチで好評を得ている。ミュンヘン国際音楽コンクール特別賞。ヴィオッティ国際音楽コンクール優勝。
2002年ロシア功労芸術家の称号を授与される。
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St.Petersburg Chamber Ensemble Divertissementサンクトペテルブルグ室内合奏団
芸術の都サンクトペテルブルグで結成された、室内合奏団。次代を担う才気あふれる若手演奏家が中心であり、その活動は多岐に渡っている。
メンバーはクラシック、ジャズなど多彩なジャンルをレパートリーに持ち、他の楽団や歌手と様々な共演を行っている。同合奏団も古典音楽を中心に、映画音楽など幅広い音楽を演奏し、評論家からも好評を得ている。
公演日程
[ご注意とお願い]
- ●会場内における飲食、喫煙はご遠慮下さい。
- ●写真撮影、録画、録音等は禁止させて頂きます。
- ●未就学児童のご入場はお断りいたします。
- ●開演後のご入場は制限させて頂く場合がございます。
- ●都合により出演者、曲目が変更する場合もございます。ご了承下さい。
12/6(土) 14:30開演 (14:00開場) |
会場 | 東京オペラシティ コンサートホール | 発売日8/29 |
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席種 | 全席指定 4,500円 | ||
情報 |