モーツァルト「レクイエム」~ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場~
輝きを放つ“オペラ”、死の淵で書いた“レクイエム”
前半は世界中で愛され続けるモーツァルトのオペラよりアンサンブル等。モーツァルトが放つ天性の明るさを感じる、生き生きとしたオペラの名曲をワルシャワ室内歌劇場の歌手たちの濃密なアンサンブルでお届けする、まさに“光”。
そして後半は『レクイエム』(死者のためのミサ曲)。依頼主が明かされることなく舞い込んだ作曲の注文。今から228年前の初冬、衰弱した35歳のモーツァルトは、迫り来る自らの死を前に憑かれたように筆を進め、完成まであと少しという時に息絶えた-。
自ら死の淵に立ちながら作曲の筆に力を込めたであろう『レクイエム』。よく知る明快で幸福感に満ちたモーツァルト作品とは全く異なる、深淵で心の奥に響くこの大作は、モーツァルトを語るにおいて聴き逃してはならない名曲であり、聴く者を神聖な気持ちにさせる力がある。
「ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場」は、モーツァルトのオペラ全作品をレパートリーに持ち常時上演できる世界唯一の歌劇場。モーツァルトの研究機関であり、毎年「モーツァルト・フェスティバル」を開催している。無論プログラムには『レクイエム』を重要な曲として取りあげている。しかしそこにあるのは虚飾や媚びとは無縁の音楽、作品への深い敬意と共感であり、この曲を「聖なる曲」たるべく真摯に演奏していく。
天上の美しさを湛えながらも、モーツァルトの魂の叫び、慟哭が私たちに迫ってくる。決して気楽な音楽ではない。しかし、この『レクイエム』を実際の演奏で聴くことは何ものにも代え難い体験となることだろう。
予定プログラム
第1部 |
W.A.モーツァルト モーツァルトのオペラ作品より 「フィガロの結婚」より序曲、“そよ風によせて 手紙の二重唱”ほか |
第2部 |
W.A.モーツァルト 「レクイエム」 ニ短調 K.626 |
※やむを得ない事情により曲目等が一部変更になる場合がございます。予めご了承ください。 |
出演予定
-
マルチン・ソンポリンスキ(指揮)
ポズナン音楽大学で指揮法を学ぶ。ライプツィヒやシュトゥットガルトなどで研鑽を積んだ後、ポズナン音楽大学オーケストラ(1993~2012年)、ポズナン歌劇場(1997~2002年)の指揮を務めた。
エディタ・ピアセッカ
(ソプラノ)エルジュビェタ
・ヴルブレフスカ
(メゾ・ソプラノ)エミル・ワヴェッキ
(テノール)アルトゥル・ヤンダ
(バリトン)
-
ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場
ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場は、モーツァルトのオペラを全作品上演できるということで世界的に知られている。また、モンテヴェルディ、テレマン、モーツァルト、ロッシーニ等のバロック期の作品から20世紀音楽家の作品まで幅広い時代のオペラを上演することで、オペラ芸術の研究機関としての役割も果たしている。「モーツァルト・フェスティバル」「ロッシーニ・フェスティバル」「バロック・オペラ・フェスティバル」等、内外問わず、様々なフェスティバルを主催もしくは参加し、世界各国で1000公演を超える海外ツアーを行っている。音楽に対する真摯な研究と考証を基本ポリシーとしている団体であり、今回の公演でもモーツァルトの本質に迫る演奏が期待される。
公演日程
[ご注意とお願い]
- ●曲目、出演者は変更になる場合もございますが、お買い上げいただきましたチケットのキャンセル及び変更はできませんのでご了承ください。
●会場内における飲食、喫煙はご遠慮ください。
●写真撮影、録画、録音等は一切禁止させていただきます。
●開演後のご入場は制限させていただく場合がございます。
●未就学児のご入場はご遠慮ください。
11/6(水) 19:00開演 (18:30開場) |
会場 | 東京芸術劇場 コンサートホール | 一般 発売日 6/26 |
---|---|---|---|
席種 |
S席9,500円 A席7,500円 B席5,500円 |
||
情報 |