サンクトペテルブルグ室内合奏団 〜名曲でめぐる弦楽器の世界〜
本公演は2018年12月15日に開催しました。
~オール・ロシア・プログラム~
弦楽器の魅力を名曲で堪能する至福のひととき。
哀愁に満ちた奥深きロシア音楽の世界へようこそ。
クリスマス/アヴェ・マリア公演でお馴染みのサンクトペテルブルグ室内合奏団がお届けする本格派の室内楽コンサート。今回は満を持して自国ロシアのプログラムを披露する。「展覧会の絵」はムソルグスキーがピアノ独奏曲として作曲した作品。建築家、画家でもあった親友、ハルトマンの遺作展を訪れた後に追悼の意を込めて作られた。この曲はムソルグスキーの生前に出版されることは無かったが、ラヴェルが色彩豊かな管弦楽版に編曲し、世界的に知られる作品となった。華やかな管弦楽版、ロシア的躍動感のあるピアノ版など多くの作曲家に編曲され、それぞれに特徴がある。弦楽器で描く今回の演奏はムソルグスキーが故人へ馳せた想いを身近に感じ取れる作品のように見える。個々の絵画の世界と端々に挿入されるプロムナードに表れる回想。弦楽器ならではの抒情的な音色は壮大でありながらも哀愁と温もりが際立つ。
そして弦楽合奏の傑作、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ。2016年の来日公演では、さすが自国作品、と唸らせる深みのある圧巻の演奏で喝采を浴びた。敬愛するモーツァルトの作風を盛り込んだ均整のとれた美しさ、そしてチャイコフスキーならではの感傷的で優美なメロディーが心に響く。ヨーロッパ的でありながらもロシアの重厚さ、広大な大地の香りを感じさせる作品であり、終楽章にはロシア民謡の旋律も取り入れられている。
その他、リムスキー=コルサコフの“シェエラザード”のテーマで作られた小品や、グラズノフのロシアの旋律を主題にした変奏曲を演奏する。穏やかなクリスマス/アヴェ・マリアとはひと味違う、彼ら渾身のロシア・プログラム。自国の誇りを感じさせる胸が熱くなるコンサートになるだろう。
予定プログラム
リムスキー=コルサコフ | 交響組曲「シェエラザード」より |
ムソルグスキー | 組曲「展覧会の絵」 |
グラズノフ | 弦楽のための主題と変奏 ト短調 Op.97 |
チャイコフスキー | 弦楽セレナーデ ハ長調 Op.48 |
出演予定
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Ilya Ioffイリヤ・ヨーフ(コンサートマスター)
1984年から1990年までサンクトペテルブルグ高等音楽院で学ぶ。ソリストとして、またアンサンブルのメンバーとして、マルタ・アルゲリッチ、マリス・ヤンソンス、ユーリ・テミルカーノフら著名な音楽家とヨーロッパ各国やアメリカで共演。バッハからバーンスタインまでレパートリーは数多く、パガニーニ、モーツァルト、ブラームス、ドヴォルザーク、シュニトケなどの作品のCD録音もしている。現代のサンクトペテルブルグの作曲家の新作を初演し、サンクトペテルブルグ高等音楽院で教鞭も執るなど幅広く活躍している。現在サンクトペテルブルグ室内合奏団の芸術監督としても才能を発揮し、多様な分野への積極的なアプローチでロシア、ヨーロッパ、アメリカの聴衆から好評を得ている。ミュンヘン国際音楽コンクール特別賞。イタリアのヴィオッティ国際音楽コンクール優勝。2002年ロシア功労芸術家の称号を授与される。
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St.Petersburg Chamber Ensemble Divertissementサンクトペテルブルグ室内合奏団
ロシアが誇る芸術の都、サンクトペテルブルグで結成された室内合奏団。次代を担う才気あふれる若手演奏家と経験豊かなベテラン奏者が交じり、抜群のチームワークと調和のとれた演奏で高い評価を得ている。メンバーはクラシックを中心にジャズなど多彩なジャンルをレパートリーに持ち、様々なオーケストラ、歌手などと演奏をともにする実力派。同合奏団としても古典音楽の他に映画音楽や子供向けのコンサートを行うなど幅広く活動している。
公演日程
[ご注意とお願い]
- ●曲目、出演者は変更になる場合もございますが、お買い上げいただきましたチケットのキャンセル及び変更はできませんのでご了承ください。
●会場内における飲食、喫煙はご遠慮ください。
●写真撮影、録画、録音等は一切禁止させていただきます。
●開演後のご入場は制限させていただく場合がございます。
●未就学児のご入場はご遠慮ください。
12/15(土) 18:30開演 (18:00開場) |
会場 | 東京オペラシティ コンサートホール | 発売日6/27 |
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席種 | 全席指定 4,500円 | ||
情報 |