ブロードウェイ・ミュージカル・カンパニー

本公演は2010年9月16日から2010年12月5日まで開催しました。

ミュージカルには、「明日への希望」が詰まっている!!
興味を持ち始めた人も、ミュージカルを大好きな人たちも大満足のステージ!

B.M.C.に登場するアーティストたち
 ミュージカルの代表的なナンバーを選りすぐって、熱いステージをつくる「ブロードウェイ・ミュージカル・カンパニー(B.M.C.)」が3年ぶりにやってくる。

 「ジャズがすべてよ!」とショービジネスの女二人が熱く歌う(『シカゴ』)。「今も信じているわ」と帰らぬ男に思いを寄せる(『ミス・サイゴン』)。娘の未来を願いながら歌う(『レ・ミゼラブル』)。テーマや登場人物はさまざまながら、ミュージカルの底流にあるのは「明日への希望」だ。そして、どんなミュージカルを見終わっても、観客は「ミュージカルの歌を聴いて、元気になった!」感じることだろう。

 ミュージカルの世界は実力主義で、不断の努力と「今」の力量とわずかばかりのチャンスが支配する世界。「ブロードウェイ・ミュージカル・カンパニー(B.M.C.)」のメンバーは欧米を股にかけて、そんな厳しいエンターテインメント界の競争社会を生き抜いているアーティストばかりで、観客を徹底的に楽しませることと同時に、強い個性を主張することの大切さを骨の髄まで理解している強者(つわもの)揃いだ。「古典」とも呼べるほどの作品になったミュージカルの名曲を入れながら、ロングランを重ねる名作のナンバー、さらには話題を集める最近の作品を巧みに構成して、いわゆる「Compilation Album」を作るかのようなステージを見せる。

 歌手、ダンサーはめまぐるしく衣装を変えて様々なナンバーをつづり、指揮者ベルナール・マルシェ率いるミュージシャンたちは円熟の演奏を聴かせる。それは、『シカゴ』のナンバータイトルを借りれば、まさに「All That Musical!」だ。

今こそ「元気」が必要なとき
 どんなミュージカルでも、時代の空気が反映される。また、上演を重ねるにつれて細かな修正も行われる。「今の空気」が読めなければ、ロングランは難しい。「ブロードウェイ・ミュージカル・カンパニー」2010年日本公演でも、変わらぬ名曲と共に現在の人気曲も入れている。今注目の歌手スーザン・ボイルを一躍有名にした「夢やぶれて(I dreamed a dream)」(『レ・ミゼラブル』)を取り入れているのが好例だ。そして、今回のプログラムのラストナンバーでは、1929年の大恐慌で財産を失いながらも明るく生きていく破天荒なメイムおばさんの物語『メイム』を取り入れている。夫の莫大な遺産に安住せず、シングルマザーのための施設をつくり本人は新しい世界を求めて旅立っていく・・・。今の世界が置かれている状況に、『メイム』のナンバーで「明日は必ずいい一日が待っている」と、私たちに「元気」を呼び起こしてくれる。

 今年の「ブロードウェイ・ミュージカル・カンパニー(B.M.C.)」は人生の応援歌満載だ。